アジト全体が邪悪なエネルギーに包まれるとアジトから胴体と手足が生え、巨大ロボのようになった。
サニーは何が起きてるのか状況がわからなかった。その場を動き、窓から外を見ると今の状況に驚愕した。

「建物が動いてる?」
サニーがそう言った瞬間どこからともなく声が聞こえた。

「貴様は今俺の中だ!俺に捕らわれた以上貴様には死あるのみだ!」
この時サニーはロギアがアジトと一体化してることに気づいた。

「言っておくが俺を倒す方法はない。町が破壊されてくのを黙って見ているんだな!!」
ロギアはそう言うと破壊光線を放ち始めた。

(このままじゃ街が・・・あっ)
何かを思いついたサニーはアジトの中を攻撃し始めた。

(内部から壊せば止められるかも。)
サニーはそう考えながら攻撃を続けるが、余程頑丈なのか傷一つ付かなかった。

一方地上ではロギアによって破壊光線が放たれた。絶体絶命のピンチだったが、ルージュ・フローラ・マイケルが駆け付け、気功波を放ったことで破壊光線は押し返された。

しかしルージュはふと何かが気になっていた。

「そういえばサニーは?」
その時マイケルは何かに気付いた。

「大変だ!中にサニーがいる。」
頭のドームの窓にわずかだがサニーの姿を確認した。

「じゃあ今この怪物を倒したらサニーはどうなっちゃうの?」
ルージュとフローラは表情が曇った。

「サニーのことだ。きっと何か策があるだろう。」
マイケルは自信を持った。

その頃サニーは中核となる場所がないか探していた。様々な場所をくまなく探すが、それらしいものは見つからなかった。

「俺の中に心臓に相当するものはない。諦めて俺の中でくたばれ!!」
ロギアはそう言うと内部が一瞬で赤くなった。その直後サニーを拷問が襲った。

「ああ゛ぁーーーっ苦しい!!」
サニーは苦しみに悶えた。拷問に苦しめられながらも気功波で攻撃した。

しかし気功波で攻撃しようがマシンガンやエネルギー弾で撃とうが何も変わらなかった。なおも続く拷問にサニーは限界を感じていた。

「もうダメかも・・・」
珍しく弱音を吐くサニー。しかしこのままでは全てが終わってしまう。
「何とかしなければ・・・私は負けない!」

今までどんな逆境も乗り越えてきたのを思い出すとさらに続けた。

「絶対に、地球の未来を護るんだああああああああああああああっ!!!!!」
サニーがそう叫ぶと手元に剣が現れた。不思議に思いながらもサニーは剣を振りかざすと剣から放たれた衝撃波で壁を破壊した。剣の威力にサニーは驚いた。

剣を使って窓を破壊して外に出るとドームの屋根の中心で全力で剣を振りかざした。

「そんな馬鹿な!?」
予想だにしない展開に驚くロギア。

そして

「はああああああああああっ!!!!!」
サニーは剣でアジトを切り崩した。アジトと一体化したロギアはアジトごと消滅したようだった。

再会を喜ぶサニーと仲間達。しかし戦いを終えると剣は消滅してしまった。

「消えちゃった。」
サニーは残念がるがなぜ剣が現れたのか不思議でなかった。

「おそらく地球を護りたいという強い思いが具現化したのではないかな。」
マイケルはそう推測していた。しかしサニーは修行次第でまた新たな剣を使えるようになるのではと考えてるようだった。

終わり

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